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 シラベの森遠景.jpg

黒文字 クロモジ

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黒文字はクスノキ科クロモジ属、雌雄異株の落葉性の低木で、本州、四国、九州などの低山や林の斜面に分布しています。樹高は約2~3mほど、幹は直立しながら、多数分枝し、深緑色でやや硬めであり、裏側が白味を帯びた、長さおよそ5~9cmの狭楕円形をした葉を持ちます。 濃い緑色の樹皮に黒い斑点があり、まるで黒い文字が書かれているような様から名前が付いたといわれています。
蒸留法により精油(黒文字油)が採取され、香水や石鹸、ヘアケアオイルなどのための香料の原料として日本からヨーロッパに輸出されていた時代もありました。島根県隠岐諸島の中ノ島、海士町では、クロモジの枝葉を乾燥させてお茶を福来茶(ふくぎちゃ)と呼び、体の調子を整えるお茶として、体を温める入浴剤として使われてきました。脚気の薬や止血剤としても古くから用いられ、芳香の持つ鎮静作用から、健康茶や生薬の烏樟に使われてきました。枝は高級楊枝の材料に使われています。


 

学名: Lindera umbellata

科・属名:クスノキ科クロモジ属

用部:枝葉

精油成分:リナロール、テルピネオール、1,8-シネオール、α‐ピネン、カンフェン、リモネンなど

 

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